【公募終了】令和5年度「RIで標識した診断・治療薬に関する研究開発」委託事業

事業の目的

福島の複合災害からの創造的復興のフラグシップを掲げる福島国際研究教育機構の研究基盤として、放射線科学(核物理学、放射化学、放射線環境科学、核医学・創薬、電子デバイスなど)の活用やその創薬医療への応用に関する研究課題を基盤に据えています。

機構の放射線科学・創薬医療分野における研究としては、ウエル・ビーイングへの貢献を目指して、放射線利用に関する基礎研究に加えて、医療のみならず農業、工業分野での産業利用を見据えた技術開発を推進します。具体的には、医療分野では放射線トレーサを利用した診断技術の開発や、放射線標識化合物によるがん等の疾患に対する標的薬の開発を、農業および工業分野では放射線を利用した計測科学研究と技術開発を推進します。

本件では、医療分野における放射線利用として、既存の治療法や他のモダリティに対する優位性・経済合理性を考慮した上で、がん等の疾患の診断・治療につながる放射性同位体(RI)標識化合物の開発を目的とします。

令和5年度「RIで標識した診断・治療薬に関する研究開発」の募集について

1. 募集する事業テーマ

  • ① バイオマーカーおよび候補化合物の探索
    医療分野における放射線利用を推進するために、がん等の疾患の診断や治療に資するバイオマーカー(疾患特異的な細胞表面マーカー等)及び当該バイオマーカーに特異的に作用する化合物や抗体を探索します。また、既知のバイオマーカーに特異的に作用する化合物や抗体を文献や特許情報、あるいはin silicoを活用したバーチャルスクリーニング等によって探索します。なお、既存の治療法に対する優位性・経済合理性を考慮した上で、RI薬剤を用いた内用療法への実用化が可能と考えられる対象がん疾患を想定してください。
  • ② RI標識化合物の設計・合成
    ①で見出した候補化合物の一部をアスタチン-211(以下「At-211」という。)やアクチニウム-225(以下「Ac-225」という。)等のアルファ線放出核種等で標識することでRI標識化合物を設計・合成します。また、RI薬剤の臨床応用と国内外への展開を見据え、従来よりも小型で容易に臨床レベルの安全衛生管理ができ、かつ作業員の被ばくを極力抑えるために、例えば遠隔操作が可能なRI薬剤合成装置を開発するなどして、試作機を製作して高収率のRI薬剤合成を実証します。
  • ③ 非臨床試験
    RI薬剤開発に関心のある企業・医療機関と連携し、機構の成果を臨床応用につなげる体制を先取りして構築するため、At-211やAc-225をはじめとするRIで標識されたRI薬剤の非臨床試験(薬物動態試験、薬効・薬理試験、各種安全性試験など)を実施し、企業へのシーズ導出又は実用化に向けた医師主導・企業主導による臨床研究への移行を目指します。一般薬とRI薬剤では薬効メカニズムが大きく異なることを踏まえ、RIが遊離せず標的組織や細胞に選択的かつ迅速に集積すること、非標的組織への集積が少ないこと、体内から速やかに排出されること等の特性を活かす計画を企画立案してください。なお、非臨床試験の計画策定や進捗の各段階の適切なタイミングで医薬品医療機器総合機構(PMDA)への相談を必ず実施してください。
  • ④ 専門人材の育成・確保
    RI薬剤の開発及び普及拡大を見据え、当機構でRI薬剤の開発を行う人材や、臨床現場で薬剤合成を行う専門人材等を育成・確保するために必要な取組を提案してください。
  • ⑤ とりまとめ
    ①~④の結果をとりまとめ、報告書を作成して下さい。

令和5年度予算規模: 35,000万円程度とします。複数の課題を採択することも想定しています。

2. 募集期間

令和5年11月10日(金曜日)から令和5年12月26日(火曜日) 17時00分まで (厳守)

3. 募集要領

4. 応募方法

応募書類はメールにより提出してください。送信先及び送信方法については募集要領等を御覧ください。

5. 説明会について

本募集に係る説明会を以下の日程で開催します。

  • (1)日時: 令和5年11月24日(金曜日) 13時00分~
  • (2)会場: オンライン(「Microsoft Teams」により行います。)

6. 今後の予定

  • (1)企画提案書の受付期間:
    令和5年11月10日(金曜日)から令和5年12月26日(火曜日)17時00分まで
  • (2)契約候補者の選定審査: 令和6年1月中下旬
  • (3)契約候補者の決定通知: 令和6年2月上中旬
  • (4)委託契約の締結: 令和6年2~3月