皆様、明けましておめでとうございます。
新春を健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年が皆様にとって実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
F-REI(エフレイ)は、令和5年4月に福島県浪江町に設立してから間もなく3年目を迎えようとしています。この間、福島をはじめ東北の復興を目指し、地域の課題に向き合い、その先の未来を切り拓くべく、多様な取り組みを推進してまいりました。
F-REIの重要な機能である「研究開発」では、5つの研究分野において50件を超える委託研究を実施しています。研究分野の1つであるロボット分野では、昨年10月に福島県で「WRS過酷環境F-REIチャレンジ プレ大会1」(WRSプレ大会)を開催しました。この大会では、大規模災害の困難な環境で活躍するロボットやドローンを対象に4つの競技を実施し、参加チームが災害対応技術の新たな可能性を競い合いました。今年10月に開催する「WRS2025過酷環境F-REIチャレンジ2」(WRS本大会)の成功に向けて、関係機関や地域と連携し、準備を進めてまいります。
また、昨年は新たに7名のユニットリーダー3が就任し、F-REIのインハウス研究体制は全8ユニットで構成される体制となりました。今後も新たなユニットリーダーの確保を進めるとともに、専門性を高め、分野を超えた連携を強化し、インハウスによる研究開発を計画的に進めていきます。
さらに、多様な主体との効果的な広域連携を進めるため、F-REI市町村座談会を中通りや会津地域でも開催し、浜通り地域では研究分野ごとのテーマ別の座談会も実施しました。また、国内外の関係機関と連携協力に関する基本合意書等を締結4するなど、研究開発の成果を産業化に繋げるため、産学官の連携を強化するとともに、地元企業との協働を積極的に進めてまいりました。これらの取り組みを通じて、研究成果を地域社会に還元し、福島全体の経済活性化にも貢献してまいります。
加えて、人材育成の一環として、F-REIの役員によるトップセミナーや出前授業を通じて、科学の魅力や研究者としてのやりがいを伝えることで、次世代のF-REI研究者が育つことを期待しています。また、小中学生などを対象に科学技術に触れる機会を提供し、地域の未来を担う若い世代の人材育成にも取り組んでいます。今後も、研究者や技術者を育成する体制構築を進めてまいります。
そして、いよいよ今年から、F-REI本施設の建設に向けた準備が本格的に始まります。国内外の優れた研究者や企業等の集積に繋がる魅力的な研究開発環境の整備に努めるとともに、地域の人々と一緒になってまちづくりに関わることができるように、地元に定着して親しまれる施設の整備を目指してまいります。
4月には、福島ロボットテストフィールド(RTF)や、日本原子力研究開発機構(JAEA)廃炉環境国際共同研究センター(CLADS)及び国立環境研究所(NIES)福島地域協働研究拠点の一部がF-REIに統合される予定で、各研究分野において研究の加速や総合調整が進むことを期待しています。
また、5月には大阪・関西万博に出展を予定しており、F-REIの研究が描く未来の姿を体感できる、臨場感溢れるコンテンツの準備を進めています。10月には「WRS 2025過酷環境F-REIチャレンジ」も控えており、課題解決に向けた新たなイノベーション創出を目指して、国内外の参加チームが最先端のロボット技術やソリューションを競い合いますので、ぜひご注目ください。
F-REIは、さまざまなアプローチで着実に成果を積み重ね、福島をはじめ東北の復興を実現するため、令和7年も一層の努力を重ねて参りますので、これまでと変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。
末筆ではありますが、皆様のご健勝とご多幸を祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
令和7年1月9日
福島国際研究教育機構
理事長 山崎 光悦
1 「World Robot Summit」(WRS)は、ロボットの社会実装や研究開発の加速を目的とした国際的なロボット複合イベントです。その一環として2024年に開催したWRSプレ大会の様子は、「F-REI公式YouTube」にてアーカイブ配信中です。競技結果は、「公式ウェブサイト」をご参照ください。
2 WRS本大会の最新情報は、「公式ウェブサイト」をご参照ください。
3 「F-REIの事業紹介」P.11、12をご参照ください。
4 「F-REIの事業紹介」P.26、28をご参照ください。