放射性物質・空間線量率Radioactivity and Air Dose Rate

(2015年 更新)

放出された放射性物質はどこに、どれくらい沈着したのですか。

事故後初期は、広い範囲でセシウムの他、ヨウ素やテルル等の放射性物質が確認されました。長期の被ばく線量の大部分は放射性セシウムによるものです。

  • 陸地への降下が確認された放射性物質は、セシウム(134Cs, 137Cs)、ヨウ素(131I)、テルル(129mTe)、銀(110mAg)、プルトニウム(238Pu, 239+240Pu, 241Pu)、ストロンチウム(89Sr, 90Sr)でした。
  • ストロンチウムとプルトニウムの陸地への降下量は、事故以前に観測された値のほぼ範囲内でした。
  • 放射性セシウムは東日本の広い地域に沈着しました。
  • 沈着量をもとに簡単な被ばく評価を行った結果、長期の被ばく線量に影響すると考えられるのは、その大部分が放射性セシウムでした。一方で、プルトニウムやストロンチウムによる線量は小さいことが確認されました。

セシウム137の降下量の分布

図1 セシウム137の降下量の分布(2011年6月時点)

  • ヨウ素131の降下量の分布

    図2 ヨウ素131の降下量の分布
    (2011年6月時点)

  • プルトニウム238、239+240、241の降下量の分布

    図3 プルトニウム238、239+240、241の降下量の分布
    (2011年6月時点)

原子力放射線の影響に関する国連科学委員会の報告書(UNSCEAR 2013)で評価された市町村別のセシウム137沈着量

図4 原子力放射線の影響に関する国連科学委員会の報告書(UNSCEAR,2013)で評価された
市町村別のセシウム137沈着量
(2011年6月時点)

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参考文献

  1. 原子力規制委員会(2012): 放射線量等分布マップの作成等に関する報告書(第1編). https://radioactivity.nra.go.jp/ja/docs/reps/rad-dist/research-results-part1 (2024.11.18アクセス)
  2. 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(2015): 電離放射線の線源, 影響およびリスク; UNSCEAR 2013年報告書, 第Ⅰ巻 国連総会報告書 科学的附属書A: 2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響, United Nations, New York, 306p.https://www.unscear.org/docs/reports/2013/15-0285_Report_2013_AnnexA_Ebook_web.pdf (2024.11.18アクセス)
  3. 文部科学省,“放射線量等分布マップ拡大サイト”.(サイト閉鎖)